放射線科

特徴及び診察内容

放射線科の診療業務としては各診療科から依頼されたCT、MRI、RIを中心とした画像検査の読影(画像所見を報告する)が主体となっています。週に一回は非常勤の放射線治療専門医による放射線治療の外来診察も行っています。

また、当院では地域医療連携室を通してCT、MRI、RIの検査依頼も引き受けています。所見(レポート)については、翌日までには郵送いたしますが、至急な場合はFAXでも対応いたしております。

医師紹介

役職 氏名
放射線科医長 大城 康二 (おおしろ やすじ)

組織及び活動内容

放射線科は放射線科医師1名、診療放射線技師6名、受付1名の8名構成です。

2009年5月より一部装置を除いて、フィルムレス化(エックス線用フィルムを使用しない)されました。そのため、患者さんの待ち時間が短縮され、各診療科への画像情報が迅速に配信できるようになりました。

またフィルム代の削減により医療費が節約できるようになり、フィルムを使用しないことで地球環境への配慮もされています。

放射線科の装置について

一般撮影装置

一般撮影と呼ばれていますが、胸部や腹部そして脊椎や四肢など骨の撮影を行っています。

エックス線TV装置

胃透視など消化管撮影や大腸ファイバー等の検査が行われています。

超音波骨評価装置

足のかかとの骨に超音波をあてて、その透過の様子から骨の強さを調べる装置です。
放射線を使って測る装置もありますが、当院では超音波を用いて測定しています。

CT撮影室

人体に360度の方向からエックス線を照射し、透過したエックス線をコンピュータで解析することで体の断層画像が得られる装置で全身の検査が可能です。

MRI検査室

強い磁力と特殊な電波の力によって、人体内部の構造を鮮明に見ることが出来る画像診断装置です。頭部、腹部骨盤領域、四肢など全身のいろいろな部位の断面や血管の画像を観察することが出来ます。

RI検査室

RI検査は微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を使って病気の有無や体の状態を調べる検査方法です。

目的とする臓器や組織に特異的に集まる物質にラジオアイソトープを標識して注射や吸い込む方法で投与します。全身の骨や腫瘍の検査、脳血流による早期認知症診断、心筋の検査等が行われています。

血管造影装置

体のいろいろな部分の血管に造影剤と呼ばれるエックス線が透過しにくい薬を入れて、その形態や血液の流れを観察する検査です。

また診断だけではなく、腫瘍を栄養している血管に直接抗がん剤などの薬を注入したり、コイルや特殊な素材で腫瘍を栄養する血管に栓をして兵糧攻めにする(血管閉栓術)治療も行われています。気管支ファイバー等の検査もこの装置で行われています。

リニアック装置

放射線は目に見えず体に当たっても何も感じませんが、体の中にある病気を治すことが出来ます。ただ放射線には副作用もありますので、病気のあるところに放射線を集中して治療する必要があります。

リニアックは非常に精度の高い装置です。放射線治療は精密な計画のもとに、正常な範囲にはなるべくあたらないように行われています。

肺がんや頭頸部、骨などの悪性腫瘍のほか腫瘍による疼痛の緩和にも用いられています。

乳房撮影装置

マンモグラフィーと呼ばれ乳房専用の撮影装置です。専用の装置で撮影することで、腫瘍や微小な石炭化の描出が可能となり、乳癌の早期発見やがんの広がりを診断することが出来ます。当院ではマンモグラフィー撮影技術認定を受けた女性技師が撮影を担当しています。